永田カビ氏『1人交換日記』1巻2巻の感想と自分へのメッセージ

永田カビ氏の『1人交換日記』1巻2巻、2冊とも読みました。
非常に共感できる部分が多かったです…。ほんとに。。

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永田氏は「自分のことを恋愛感情として好きになってくれる女性」に出会うんですけど、でも永田氏はその人のことを恋愛的な「好き」にはなれないんですね。
そのときの心の葛藤とか、本当によくわかります。

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「暴力や別離や貧困などと無縁でいられた、なので自分にはつらいとか苦しいとか思う資格はないのだと思っていた」というのも非常によくわかります。
あとは「死と生の間でふくれあがっていたエネルギーがすべて愛への渇望に向かっている」というのもわかるような気がします。

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さらに、「自分のものさし」の話とか…

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2巻末の変な漫画(悪いが良作とは言えない)に出てくる「世間」という圧力に対する見解もよくわかります。

私はとにかく「性体験」という世間の雰囲気…圧力、これに苦しめられてきました。
恋愛ができない…さらには高齢処女だからと言って、誰かに笑われたとかイジメられたことなんて無いのに、それでもやはり「恋愛⇒セックス」という、皆していることができないことへのコンプレックスがなぜかずっとぬぐえませんでした。
いつの時代も高齢童貞や高齢処女は一定数居ると思うし、セックスしてりゃいいのかと言うとそうではない、ってもの頭では理解しているんですけどね、

それでもやはり三大欲求のうちのひとつがクリアできてなかったのは、非常に苦しかったわけで。しかも私は性欲と好奇心が人一倍強いですから。(←結局はこれが問題w)

でもそれも燃え尽きました。

自分には、もう、ここまでだと。

食事が喉を通らず、満身創痍するくらいうろたえるってのは「向いてない証拠」です。
そりゃ、初対面の男性とだから緊張して当然ですが、なにかもっと根源的なものがあるように感じました。
自慰行為は好きでも、他者との濃密な時間を過ごす濃厚な性体験はキライなのかもしれません。ある意味での性嫌悪症です。

こういう風に言うと「本当に好きな人ができれば違うよ☆」「信頼できる良い人がこの先見つかるかもよ♪」とか言われそうですし、それはもちろんごもっともですが、私の場合はやはり、もっと根本的な問題なようです。

人を恋愛感情的に好きになれない。好きになってくれる人がいても対応できない。
自分から好きになったとしても片思い。想いを伝えるのなんて絶対にできないし、伝えたいともあまり思わない。

もちろん、この先、以前書いた50代で結婚したHさんの話のようなことが、私の身に起きる可能性はゼロではありませんが、それを望んでいるわけでもないです。
そういう流れになるなら拒まないけど、やはり自分には、どうしても、どうやっても、この分野は不得意なんだ、と学びました。

前回の記事で言及した「金を払うことで安心する」というのも「一種の防御」なのかもしれません。

非常に心が不器用なまま大人になってしまいました。

以前ハマって観ていた『ダウントン・アビー』という海外ドラマでこんなセリフがありました。うろ覚えですが…。

「愛は乗馬やフランス語と一緒だ。幼いころから習得しないと、大人になってから始めるのでは難しい。」

今は不思議なことにバイトが精神安定剤のようになっています。
バイトしているときは余計なことを考えずに済むし、バイト仲間の女性たちと他愛ない会話をするとなぜかホッとします。

ではここで永田カビ氏を真似して、私も自分への思い(?)を綴ります。キモいですね。
でも自分との対話…つまり、目の前に自分が座っていて、自分がカウンセラーになったような対話をするというのは、良いことであると聞いたことがあります。

ちなみに、書いているうちに涙が出てきて、泣きながら書きました。。(我ながらキメェ)
でもこれはかなりセラピー効果が高いかもしれないぞ。一種のカタルシスだ。

拝啓、シスイ様。

とてつもなく目まぐるしい数か月間でしたね。
お疲れさまでした。

長年、恋愛ができないこと、性体験が無いことに苦しんできましたね。
少女時代から発育もよく早熟で、好奇心が旺盛で、性欲が強い癖にやけに神経質な性格がさらに苦しみを強めましたね。
学生時代は恋愛至上主義の雰囲気に苦しみ、適齢期ではセックスと結婚と子づくり…という「男女の正常な流れ」という世間の「当たり前のこと」に苦しみましたね。

でも、今改めて蓋を開けてみれば、恋愛至上主義的な雰囲気は弱まり、独身も増え、性経験が未熟な大人が増えるような時代になりました。

もう思い詰めることはないのではないでしょうか。
そもそも、なぜそんなに思い詰めたのでしょうか。
「愛し、愛されたかった」という願望、ロマンス映画のような大恋愛やフランス映画のようなセックスに憧れている気持ちはわかります。
でも、現実でそんなことを実現させている人なんて、めったににません。特に日本では顕著だと思います。

それに、そもそも、貴女は人と濃厚な関係を築くことが困難であることを痛いほど自覚していますよね。

また、以前やったヌードモデルのバイトもそうですが、今回の風俗体験は、若干、心理的な自傷行為のようではありませんでしたか?
明らかにレンタル彼氏や男性セラピストのときとは違った緊張がありましたよね?
完全に否定できないのなら、もう無理するのはやめて、自分を大切にしてください。

誰にでも向き不向きな分野はあります。
もう、ここにこだわるのはやめましょう。

人と比べるのはやめましょう。

静かで穏やかな、心乱されない生活を大切に暮らしていってください。
日々の生活の中で、少しでもいいから楽しみを見つけてください。

親を恨むのはもうやめてください。そりゃ、未だに許せないこともあります。
私がこんなにこじれた性格になったのも、恋愛ができないのも、
その土壌は親の育て方のせいと父との関係が悪かったことにあると思います。
でも、それでも私は皆に愛されていたんだと思います。

また、趣味の絵は死ぬまで続けたほうが良いと思います。
ライフワーク的な趣味があることも、とても幸せなことです。

あと、性欲は自分で処理してください。
プロの独身としてソロ活動を引き続き楽しみましょう。

そして、体重を少し増やしてください。さすがに痩せすぎです。

最期は孤独な自殺で幕を終える人生かもしれませんが、
それまでは、すべてのことになるべく感謝して生きて行ってください。

ここまでよく頑張りました。

シスイより。

この記事へのコメント

  • 持たざる者

    この前の記事とこの記事を読んで、この記事の自分への手紙を読んで、泣いています。
    こんなに静かに泣くこともあるのかと。

    私自身のブログには私のことは書けなかったですが、強迫性障害なところとか、いろいろと被る部分があると感じている人のここまでの苦しみが、手紙によって自分を受け入れるそのカタルシスのようなものが言葉にできない。なにかが私の中で溶けていくようにさえ感じます。

    現実はきっと続いていくのでしょう。
    苦しいことと、悲しいことは約束されているのでしょう。
    でも生きてください。自殺しないでくださいなんて言えないけれど。
    強迫観念も強迫行為もなくならないかもしれないけど、
    私はあなたの手を、心で握りらせてもらいます。
    (私もキメェですねw)

    ところでブログ最終回っぽい雰囲気さえ漂う、いい最終回だった...みたいな感じさえ感じてしまういい記事でしたが、これからも続きますよね?いや続く。(勝手に断言



    2018年10月25日 02:46
  • マリリン

    永田カビ氏はシスイさんのブログでお名前を知りました。
    自分のものさしが無いって分かります。自分に自信が持てないから常に人と比べてしまう。自分より下と見なした人には心の中でちっぽけな優越感を持ってしまう。明らかに自分より上の人には無意味に落ち込んでしまったりね。

    これは家庭での教育が大きいのかなと。自分に自信を持って自己肯定感を高く生きるってその後の将来にも非常に大きく影響すると思います。

    スポーツとか音楽とか芸術的分野に早くから才能を見い出された人っていうのはその才能も凄いけど自己肯定感を持たせるように周囲の人も教育していくのかなあと思います

    シスイさんの場合は恋愛そのものが苦手なのかなと。恋人同士になって恋愛関係を維持していくのが難しいんだと思います。
    長く関係を続けていくには我慢する事も多いし、相手に合わせていかなくてはいけないですからね。
    私の私見なので違ってたらすみません(>_<)

    今までレンタル彼氏や男性セラピスト等も経験し、やれる事は全てやってきたと思うので悔いはないと思います。
    そういった考えの人がいていいと思うし、何ら不思議な事ではないと思いますよ。

    それこそ世間一般の無言の圧力?女性ファッション誌、テレビ、マスコミ等の恋愛至上主義的な謳い文句は昔からありましたよね。

    最後の自分に向けてのメッセージ、とても良いと思います。書く事って今まで自分の中で溜まってた物をはき出せるので、気持ちの整理にもなりますよね。
    2018年10月25日 12:15
  • シスイ

    持たざる者様>
    自分の書いた文章で人を感涙させることができたなんて、すごく感激です。ありがとう(?)ございます。

    私も自分でこの文章を書いていて、スーーーーっと心の中の何かが溶けていくように感じました。不思議です。
    まさにセルフカタルシスです。

    そうですね。現実は続いてゆきます。
    力強いお言葉を頂き、本当に嬉しいです。ありがとうございます。

    たしかに、すごく最終回っぽいですよね。笑。
    本当は、バイト決まった時点でもうこのブログ更新するのやめようと思ってたんですよね。
    どうせネタもないだろうし…なんて思ってたんですが、ネタが出てきちゃったので続いてしまいました。苦笑。
    2018年10月26日 13:32
  • シスイ

    マリリン様>
    永田カビ氏は、私もこのブログのコメントで読者の方から教えて頂いて初めて知りました。
    それだけでもブログやっててよかったと思いました。ほんと。

    そうなんですよね…自分のものさし、家庭での教育、自己肯定感…仰る通り人生に大きく影響すると思います。

    >シスイさんの場合は恋愛そのものが苦手なのかなと。恋人同士になって恋愛関係を維持していくのが難しいんだと思います。
    長く関係を続けていくには我慢する事も多いし、相手に合わせていかなくてはいけないですからね。

    ↑これはもう本当にそのとおりです。
    相手に合わせるのか苦痛…色々と考えすぎてしまう…ものすごくマイペースでエゴイスト…なんです。
    「人を金で買うことに安心する」というのは、結局、相手が自分の言うことを聞いてくれるからです。
    そして、お互いに感情を「金」でキッパリ遮断できる後腐れの無さが魅力に感じでしまうんですよね。

    そう…本当にやれることはぜんぶやりました…。
    恋愛至上主義の圧力は本当につらかった…。

    自分の中の思いを文章にするってとても良いことですよね。
    仰る通り、気持ちの整理になります。
    2018年10月26日 13:39